ギャップ彼女 2
守るために…
~悠斗 SIDE~
体育館倉庫まで戻れば、すでにゾンビ達は目を覚ましており、彼らは並んで正座をしていた
「…っなんだよ!それっ!」
「あの性悪女」
伊吹と蓮は怒りと憎しみに歪んだ顔をしたまま言葉を吐き捨てた。
「話…したから…もう…「あ゛?」
「…ひ…」
「次、変な真似してみろ?ただじゃすまねぇからな」
蓮の低い声に、何度も首を縦に振るゾンビ達。完璧ビビってしまっているのか、顔面蒼白だ。
「悠斗…おかえり」
俺の存在に気づいた隼人が、俺に声をかけてきた。
『あぁ。…あいつらは話したのか?』
「まぁな。」
『…やっぱり………怜奈…か?』
「そうみたい。」
やはり、黒幕は彼女だった。
それと同時に、リンをこんな目に合わせてしまったのは自分だと思い知る。
…クソッ
俺のせいだ。
リンを巻き込んでしまったのは…
俺は、はげしい悔恨にさいなまれた。