ギャップ彼女 2


***



怜奈が接触してきたのは体育祭の時だ。
大事な話があるからと、俺はあいつに呼び出されたんだ。




『何の用だ』

「ねぇ、私達そろそろ付き合わない?」



いきなりこんな事を言い出す怜奈に、思わず顔を顰めた。



そろそろってどういう意味だよ。
意味が分からない。



『……いや、無理』

「照れなくていいのよ?悠斗の気持ちは、充分分かってるわ」

『……。』




いや、照れてねぇし。
俺の気持ちって、リンが好きな事か?



なんで、こいつにバレるんだ?
知ってて、なぜ俺と付き合うんだ?


結局この女、何がしたいんだ?


次々と湧き上がる疑問。
クスクス笑う怜奈を訝しげに見つめていると、怜奈はとんでもないことを口にする。



それは…
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