ギャップ彼女 2
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怜奈が接触してきたのは体育祭の時だ。
大事な話があるからと、俺はあいつに呼び出されたんだ。
『何の用だ』
「ねぇ、私達そろそろ付き合わない?」
いきなりこんな事を言い出す怜奈に、思わず顔を顰めた。
そろそろってどういう意味だよ。
意味が分からない。
『……いや、無理』
「照れなくていいのよ?悠斗の気持ちは、充分分かってるわ」
『……。』
いや、照れてねぇし。
俺の気持ちって、リンが好きな事か?
なんで、こいつにバレるんだ?
知ってて、なぜ俺と付き合うんだ?
結局この女、何がしたいんだ?
次々と湧き上がる疑問。
クスクス笑う怜奈を訝しげに見つめていると、怜奈はとんでもないことを口にする。
それは…