ギャップ彼女 2
俺はすぐにリンに会いに行った。
5日も会えなかったので、完璧にリン不足だ。
リンのいない修学旅行なんてつまらなかった。本当なら行きたくなかった。
来年、リンと一緒に行ける伊吹が羨ましく思えた。
リンの後ろ姿を見た時、抱きつかずにはいられなくて。
『リン…会いたかった…』
あぁ…やっぱり俺は、リンが好きなんだなと実感する。
こんなにも愛おしいと感じるのはリンだけなんだ。
ずっと触れ合っていたいと思う。
本当は、キスだってしたい。
だけど、これ以上嫌われたくなくて。
リンの部屋に行ったあの時、あまりの可愛さに、俺はリンをベッドに押し倒し無理やりキスをしてしまったんだ。
「やめて」と言うリンの言葉を無視して…
でもその直後、俺はとても後悔する事になる。
リンの両目からは、涙がはらはらと流れていたから…
まさか泣くほど嫌がれるとは思っていなくて。
俺は無性に悲しくなった。
きっと今までのキスも本当は嫌だったのだろう。
リンにとって俺は、恋愛対象外に違いない。
友達としてでしかみていないんだと、この時痛感したんだ。