ギャップ彼女 2
次の日、いきなり怜奈に呼び出されたんだ。
最初は、もちろん断った。
しかし、「花那月さんの事で大事な話があるの。」とリンの名前を出され、渋々待ち合わせ場所に行くことに。
待ち合わせ場所は、駅前のオープンカフェ。
リンの働くキャンディカフェもここから近い。
俺がカフェに着けば、怜奈はすでに座っていて珈琲を飲んでいた。
俺は椅子に腰をおろし、怜奈と向きあった。
『話ってなんだ?』
「ふふふ。そう慌てないでよ」
『早くしろ』
長居は無用だ。
なんで、休みの日にこいつと会わなきゃいけねぇんだよ。
リンを脅すような悪魔みたいな女と。
「分かったわ…実はね…私知っちゃったのよ」
そう言ってクスリと笑った。
怜奈の意味深な言葉に不安が次第に増長し、ドクドクと脈拍が速まるのを感じた。
『……何をだ?』
楽しげに微笑む彼女からは、もはや嫌な予感しかしない。