ギャップ彼女 2
リンが急に頭を抱え出した時、俺はかなり焦った。
もしかして、また倒れてしまうのではないかと思ったんだ。
すぐにでもリンの側に行きたかった。
彼女に抱きつく奏を引き剥がしたかった。
でも、俺には出来なかった。
怜奈の事がまだ解決してないし、何よりもはっきりと告白する勇気もない俺には、そんな資格などない気がしたんだ。
だから俺は誓う。
怜奈の事にケリをつけたら、リンに俺の想いをぶつける事を…
俺は怜奈と別れた後、探偵事務所へと向かった。調査報告書に目を通し、ひとり口角をあげた
きっと、これならあいつも…
しかしこうしている間にも、怜奈の危険な罠が動き始めていた事に、この時の俺は知る由もなかったんだ。