ギャップ彼女 2
生徒会室に入った後、俺はリンを抱きしめた。



「…どう、したの…?」

『少しだけいい、このままでいさせろ』



俺は、もう限界だった。
リンと触れ合えない事実に。
リンが俺から離れていってしまう事に。


だけど、リンは放してと言う。



『リン…頼むから…俺から離れていこうとするな。俺のそばに…ずっといてくれ。』



リンを放したくない。




「……なんで…そんな事、言うのよ…」




こんなにも好きなのに、鈍感な彼女には伝わらない。




俺は意を決して告白する事にした。
しかし、俺は好きだと言う前に遮られたのだ。
















ーーーーーアン○ンマンの着うたに。



一大決心した瞬間にこれだ。
マジ、ありえねぇ。しかもこの曲だぞ?




こんな状況、笑わずにはいられない。
すっかりタイミングを失ってしまった俺は、そっとリンを離した。
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