ギャップ彼女 2
電話は伊吹から。


頼まれた荷物を運ぼうとダンボールを抱えたが、リンにこれだけは伝えたいと思い足を止め彼女の名を呼んだ




『……今日ケリをつける。』



俺のその言葉にリンは首を傾げた。俺は緊張しながらも言葉を続ける。



「全て終わったら…俺も参戦する。絶対、お前を誰にも渡しはしねぇ。……覚悟しとけよ?』



最初俺の言葉を理解できなかった様で、しばらくの間キョトンとする彼女。


しかし、数十秒後「え!?」とかなり驚きの声をあげた。





……反応遅っ!





『驚きすぎ』




リンの反応が可愛くて笑みがこぼれた。
俺の気持ち届いただろうか?




「からかわないでよ…」






いや、届かなかった…
からかったつもりもないのに、リンは信じてくれなかったんだ。




そうか…笑ったからいけねぇのか。
俺は反省し、真剣にリンを見つめ口を開いた



『…からかってねぇ。俺は「ガチャリ」



しかし、俺の言葉は扉を開ける怜奈の登場によって遮られてしまったんだ。




つくづく自分のタイミングの悪さに呆れてしまう。
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