ギャップ彼女 2

「あと、これ昨日のクマと妖怪フィギュア。」


そう言って紙袋を差し出してきた。


『ありがとう!…でも、妖怪フィギアはいらないんだけど…』



本当この妖怪、何度みても気持ち悪い。
夢にでてきそう…



「じゃぁ、これは俺がリンだと思って大事にするから、クマは俺だと思って毎日抱いて寝ろよ?何ならクマじゃなくて、俺でもいいよ」


『え?奏、待って…私がこれ?気持ち悪い妖怪なんだけど…。ま、まさか、私に似てるって事?っていうか奏はこれ抱いて寝るつもり?』




「まさか。リンがこんなのと一緒なわけねぇじゃん!というか、何気にスルーしたね?俺は、いつだってリンを抱いて寝「うるせぇ」」





ん?



「痛ぇ、何すんだよ!」



奏の話を遮ったのは、悠斗の低い声。しかも、奏の頭をチョップしたのだ。



「だまれ」


どうやら悠斗の機嫌は、悪いらしい。
チョップするなんてめずらしい…。
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