ギャップ彼女 2

～伊吹　ＳＩＤＥ～


リンの幼なじみである、奏が病室にいきなり現れた。奏と仲良く話すリンを見て、俺は胸がズキズキと痛んだ。


花火大会に一緒に行く友達って、こいつの事だったのか…。



幼なじみだからリンを小さい時から知ってるんだよな…。俺も、リンの幼なじみになりたかった。



もっと早くリンに出会いたかった。



しかも驚いた事に、悠斗と奏は子供の頃遊んだ事があるらしい。でも、驚く事はそれだけでなかったのだ。



「実はね」と話始めたリンに、俺達はリンに注目した。



「私も、悠斗と小さい頃会った事あるみたいなんだ。まぁ、ほとんど覚えてないけどね…。本当、世間ってせまいよね」



そう言って切なげに瞳を細めた。




みたいってどういう事だ？
忘れてしまっただけか…？