ギャップ彼女 2

そして、浮き輪式のスライダーにやってきた。



「あ!これ、2人乗りもある!リン、一緒に乗ろうぜ?」

『あ…うん』





私を覗き込んできた海斗に、コクリと頷いた。
しかし、



「リンは、俺と乗るんだ」



と頬をふくらませた伊吹が反論してきて…





「伊吹、俺が先に言いだしたんだ!!だから今回は俺とだ」

「海斗と一緒に乗ったら、リンがけがれる」

「けがれるって何だよ?」

「そのままの意味」

「うるせぇぞ!!伊吹!!」

「海斗こそ、大声だすな。いい迷惑」

「なんだと~?!」





いつものように、海斗と伊吹でギャーギャー言い争いをし始めてしまったんだ。



「…ったく」


そんな海斗と伊吹の様子を見て溜息をこぼした愛莉は、口を開く。



「あなた達うるさいわよ!リンは、私と乗るの!!いい?分かった?!」


「「…はい…」」





愛莉のピシリと音がしそうな言い方で、シュンと静かになる2人。






…愛莉さんスゴイです



さすが、クラスをまとめる力がある委員長だと思う。
< 8 / 479 >

この作品をシェア

pagetop