ギャップ彼女 2
そして、浮き輪式のスライダーにやってきた。
「あ!これ、2人乗りもある!リン、一緒に乗ろうぜ?」
『あ…うん』
私を覗き込んできた海斗に、コクリと頷いた。
しかし、
「リンは、俺と乗るんだ」
と頬をふくらませた伊吹が反論してきて…
「伊吹、俺が先に言いだしたんだ!!だから今回は俺とだ」
「海斗と一緒に乗ったら、リンがけがれる」
「けがれるって何だよ?」
「そのままの意味」
「うるせぇぞ!!伊吹!!」
「海斗こそ、大声だすな。いい迷惑」
「なんだと~?!」
いつものように、海斗と伊吹でギャーギャー言い争いをし始めてしまったんだ。
「…ったく」
そんな海斗と伊吹の様子を見て溜息をこぼした愛莉は、口を開く。
「あなた達うるさいわよ!リンは、私と乗るの!!いい?分かった?!」
「「…はい…」」
愛莉のピシリと音がしそうな言い方で、シュンと静かになる2人。
…愛莉さんスゴイです
さすが、クラスをまとめる力がある委員長だと思う。