ギャップ彼女 2
目を瞑ったおかげで、何とか無事にお化け屋敷を出る事ができた。


『伊吹、ありがとう。変なとこ見せちゃったね…ごめんね…』


あまりの怖さに泣いてしまった私。
本気で恥ずかしい…。ハハ〜と笑って誤魔化した。



「いいって。それに俺はとても、幸せだったよ。」



…えっ?幸せ?
ということは、もしかして…




そんなにこのお化け屋敷に入れて幸せだったのかな?私にとっては恐怖そのものだったけど。
こんなにも喜んでくれるなら、私も頑張って入った甲斐があるよね?



『私なんかが役に立てて嬉しいよ!?』



「……へっ?」


素っ頓狂な声をだし、ポカンとする伊吹だったが、はぁ〜と溜息をこぼして


「えーっと……、リン…また、変な風に勘違いしてるよな…」


と、頬をポリポリかきながら、少し困った表情で呟いた。


そんな伊吹の小さい呟きは、もちろんリンにはとどかない。





『伊吹、今度はティーカップ乗ろう?』

「…おぅ。」



その後も、色々乗り遊園地を楽しんだ。
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