ギャップ彼女 2
『いないよ。というか、そういうのよく分からない』
友達すら作らなかった私にとって、好きな人を作るなんて考えられない事だった。だけど、そんな私にも大切な仲間ができた。
「じゃぁ、そのさ、俺………俺達の事は……どう思ってる?」
『もちろん好きだよ!本当、みんな大好き』
生徒会の皆の事は、大好きだ。一緒にいて楽しいし、何よりも心が温かくなる。
「あいつ…あの幼馴染は?」
『奏?』
「うん。」
『奏の事も、好きだよ。』
中学時代は奏が好きだった…と思う。それに、今だって大切な人には変わりない。
でもこの前、奏に告白された時は困った顔をしていた私(奏曰く)。
そういえば、返事してない…。このまま、ズルズルと先延ばしにしていてもいいのだろうか。
いや…ダメだよね。
奏と一緒にいると、居心地がいいのは確か。
これからも一緒にいたいと思う。
本当に、自分の気持ちが分からない…
『だからね………』