ギャップ彼女 2
困惑していると、伊吹がバンっと机を叩いた
「やめろよ。リン嫌がってんだろ!!」
「何だよ伊吹。お前だって、リンのメガネとった姿好きだろ?」
「……俺は、どんなリンでも好きだよ」
赤い顔をしながら、呟く伊吹。
その言葉だけで十分だ。
本当に、嬉しい。
伊吹…ありがとう
「そりゃ、そうだけど…。」
そんな時「おーい。席つけー!!」と担任の伊藤先生が教室に入ってきた。
伊藤先生、ナイスタイミング!
本当、褒めてさしあげたい。
「やべっ。俺行かねぇと。じゃぁな。花菜月さん、今度素顔見せてね」
ヒラヒラと手を振り教室を出て行く慎士くんを見送って、無音の溜息をついた。
はぁ…助かった…今は、だけど。