極上な恋のその先を。
でも、センパイときたら、なんてことないって顔で言う。
「んなの、あとで入ればいいだろ」
「やです」
さらにグッとその胸を押しやる。
すると、呆れたようなため息が降ってきた。
「一緒に入ってやるから」
「ええっ!もっと無理です」
ギョッとして顔を上げると、可笑しそうに口元を緩めたセンパイと目が合う。
か、からかわれた!
思わず身を引くと、その隙に膝に腕を入れられた。
「ひゃっ!や、センパイ……降ろして……」
「うるせーな。お前は黙って俺に抱かれてろ」
「……」
な、なな、なにそれっ!
ジト目で睨まれて、そのままベッドに運ばれてしまった。
……お、お姫様抱っこ……。
嘘みたい……。
静かにおろされて、茫然としているあたしの上にすぐさまセンパイが覆いかぶさった。
「センパイ!」
「んな顔して抵抗しても、全然意味ねーぞ?」
「へ?」
ど、どんな……
「今すぐシたいって、書いてある」
「……」
ツン!と軽く額を弾かれて、我に返る。
!!!!
ものすごーく意地悪な顔でそう言うと。
真っ赤になったあたしの手首をキュッとベッドに押さえつけた。
そのまま体を合わせ、チュッと啄むようなキスを何度も繰り返す。
ああもう、センパイには敵いません……。