極上な恋のその先を。


首を傾げると、その顔はますます不機嫌になる。




「ちゃんと責任とってもらうからな」

「え?」



不機嫌なセンパイと、ぽかーんとまったく締りのない顔のあたし。



そんなあたしを見て、センパイは頬杖をつくと。
眉を下げて苦笑した。




「……なあ、そばにいてくれるんだろ?」

「はい」



居てもいいの?

コクリと頷いたあたしに、センパイは喉の奥で笑う。



「俺が鬼の大魔王でもか?」

「へッ?」


お、鬼の大魔王!!? なにそれ……。



「どーなんだよ」

「もも、もちろんです!」

「否定しねぇのか。ってか、すげぇ覚悟」



ジト目であたしを睨むセンパイ。
ギョッとしてアタフタしてると、また楽しそうに笑われた。



うぅ……。

それ誰に聞いたのッ!!?
センパイは、自分の噂知ってたんですね?



「んじゃ、俺の嫁になるか」

「はい……」



……って、そりゃ聞くよね。
みんなが知ってる事なんだもの…………。




…………え?




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