極上な恋のその先を。
キョトンとしているあたしなんてお構いなし。
センパイは、そのままあたしの唇にチュッとキスを落とす。
「……!」
いきなりの甘ったるいキスに、アタフタしているとセンパイの手がクシャリと髪をすき腰に回る。
喋る隙なんて全然くれなくて、とりあえずはセンパイに身を委ねた。
センパイとの生活は……ホットチョコレートみたいに甘くて……蜂蜜みたいに濃くて……うん。
と、とにかくあたしは、毎日毎日こうして甘やかされてる。
だから、時々思うの。
このまま、身体も心も何もかも、あたしセンパイと溶けてなくなっちゃうんじゃないかって。
バカみたいだって思うかもしれない。
でも、本当にそれくらい幸せだった。
「! ちょ、ちょっとセンパイっ……何してるんですか」
「ん? 何ってなんだよ」
「この手です! 帰って来たばっかりなのにっ」
甘い予感に理性を手放しかけた時、服の中にセンパイの手が滑り込んできてハッと我に返った。
慌ててその手を抑えると、至近距離でセンパイがジト目になる。
で……でたな、その攻撃!