極上な恋のその先を。
センパイに、「式は必ず挙げるから、それまで待ってろ」って言われて早1年。
憧れのウエディングドレスを着れるんだ。
センパイの隣で……!
……忘れてるのかと思ってた。
ちゃんと、考えてくれてたんだな。
水の流れる音を聴きながら、ジワリと胸が温かくなるのを感じていた。
そして…………。
―――――――……
―――――……
6月のよく晴れた日。
パリ郊外にある、小さな石造りの教会。
あたしは、真っ白な純白のドレスに身を包んで飴色の扉が開くのを待っていた。
「そのドレス、よく似合ってるな」
「そうでしょ?」
緊張した面持ちで、お父さんがチラリと視線を落とした。
小花柄のレースが印象的のそのドレスを見つめながら、あたしは嬉しくて頷いた。
だって、これは……。