タイムマシーン
◆
小学3年生だった
あたしは、外で遊ぶのが大好きで
早く校庭に行きたくて廊下を走ってた
急いでた
でも日直のだったのを忘れてて、
慌てて校庭につながる廊下を引き返したんだ
前しか見ていなかった
―いや、前すら見ていなかった
だから曲がり角なのに足を止めなかった
!!!
突然、目の前が真っ暗になり
強い衝撃が体に走った
―なに?
顔を上げたら
あたしと同じように廊下に横たわる甲斐くんがいた
もしかして、ぶつかった?
「痛っ!!」
…起きれない。どこかぶつけた
横にドアがあった
ドアにぶつかったんだと理解する
―起きなきゃ
ドアに片手をかけて起き上がろうとした