タイムマシーン




小学3年生だった


あたしは、外で遊ぶのが大好きで
早く校庭に行きたくて廊下を走ってた

急いでた



でも日直のだったのを忘れてて、
慌てて校庭につながる廊下を引き返したんだ


前しか見ていなかった

―いや、前すら見ていなかった


だから曲がり角なのに足を止めなかった


!!!


突然、目の前が真っ暗になり
強い衝撃が体に走った




―なに?




顔を上げたら
あたしと同じように廊下に横たわる甲斐くんがいた



もしかして、ぶつかった?



「痛っ!!」


…起きれない。どこかぶつけた



横にドアがあった

ドアにぶつかったんだと理解する



―起きなきゃ

ドアに片手をかけて起き上がろうとした
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