タイムマシーン
手を引かれたままゴミを捨てて
そのままベンチに座った
握られた手が強くなった
「あと2つだ
……あと2つで結び目がほどけるんだ」
何の話?
「お前が縛った結び目の話」
「わかんないよ」
「罪悪感を自分の中に閉じ込めて
紐でずっと縛ってるだろ」
そんな
そんなの
罪悪感なんて
「あるに決まってるじゃん」
「もう解放してもいい」
「……できるわけないよ…」
いつだって思い出す
気付いたら目の前で血が流れてた
それはとても鮮やかな色で
血なんだって認識した時にはもう遅くて