貴方の背中【短編】
「ふぇぇぇん・・・痛いぃ――」




涙目になりながら私は立とうとした。




「ほら、泣くなよ」




え・・・?先輩!?




先輩は私に手を差し伸べてくれたのだった。




「あ・・ありがとうございます」




私は先輩の手を握り、立った。




先輩の手ぇ握っちゃった・・・・




「あっいけない!!ゴミ捨てなきゃ!!」




私は焼却炉のゴミを捨てる所にゴミ箱をひっくり返した。




「せっ、先輩!!ありがとうございました」




私は赤くなった顔を下を向き隠しながら言った。
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