偽りの婚約者
第2章
そして…霧野さんに連れて来られたのは当然のように豪邸の家
まあ、社長だしこんなもんなのかな…と思いつつ霧野さんについていく
「ここでちょっと待っててもらえるかな?」
「わかりました」
通された部屋は霧野さんの私室だった
物珍しげに部屋を見回していると
霧野さんが部屋に戻ってきた
「紅茶でよかったかな?」
「はい。ありがとうございます…」
うわっこれ高そう…落としたらどうしよう…
「あぁ、そうだ君の名前…まだ聞いてなかったね。教えてもらえるかな?」
「夏川羽花です。」
「夏川羽花…ね。じゃあ羽花って呼ばせてもらうよ」
「じゃあ早速本題にはいるけど、婚約者のふりをしてってさっき言ったよね」
「はい、それで事情って…?」
「俺の親父が社長になったんだからさっさと結婚しろって、お見合いをさせたがるんだ…それで、また明後日お見合いの予定入れられて…好きじゃない人とは結婚したいと思わないし、って考えてる時羽花が男に絡まれてて、で助けたらお礼がしたいって言ってきただろ?それに羽花すごい可愛いし、礼儀も正しい…この子なら親父も婚約者だって言えば騙されるかと思ってそれで、婚約者のふりをしてくれないか?って言ったんだ」
そういう事だったんだ…
って可愛いって言われた!
いつぶりだろ…考えると悲しくなるな…
「それで羽花…婚約者のふり…してくれるか?」
「はい、お受けいたします」