偽りの婚約者
第6章
ー翌日ー
「…もう、朝か…」
もそもそベッドから出ると
コンコン
「おい、開けろ」
「今開けるから待って…」
ガチャッ
「おはよ…えーと何の用?」
「おはよう…ほら、服持ってきたぞ」
「服?」
賢人が持ってきてくれた服は、大人っぽいワンピースセット
「…これ、私が着るの?」
「お前以外に誰が着るんだよ…これ着れば少しはマシになんだろ」
「ひどっ」
でも、これ賢人が選んでくれたのかな…
だとしたらちょっと嬉しい…かも
「飯はもう出来てるからな、10時前までには支度終わらせとけ」
「わかった」
パタン
・・・・
…よし、準備OK
「準備できたよー」
「お、似合ってるぞ。俺の目に狂いはなかったな」
自画自賛ですか…
「そろそろ、親父達が着く頃か…」
そう言われて時計を見る
10時になる少し前だ
ばれないようにがんばらなきゃ…!