王子様に今も溺愛中ッッ
本当の幸せ
俊side
「美歌…」
「なに?」
「…やっぱり俺、美歌とは結婚できない」
「え…」
「…俺は遥が好きなんだ。自分の気持ちに嘘つけない。俺は美歌のことはなんとも思ってない。美歌もつらいだけなんだよ」
「そんなことない!美歌は俊といられるだけでいーの!愛なんていらないよ!」
「美歌、本気で好きになったやつと結婚しろ。俺なんかよりずっといいやついるから。美歌には幸せになってほしいって思ってるから」
「美歌の幸せは俊といることだもん!」
「それはちがうよ。俺が美歌と結婚しても、美歌のことを愛してやることはできない。美歌を好きだっていってくれるやつがきっといる。そいつと幸せになれ」
「俊…やだよぉ…」
「大丈夫。美歌なら大丈夫。俺は美歌を幸せにすることはできない」
「わかった…美歌、諦める…」
「ん…」