王子なカノジョ。
私と男達が、声のする方に目を移すと
転入生の姿が。

え…?神宮寺…誠──…?

「あ?こっちも男装オンナか?」

ついでにヤッちまおうぜと
言わんばかりの男達。

ボソッ…「け……たら、…え」

神宮寺誠が何かを呟いた。
低く、ゆっくりと──…


「あ?聞こえねーよ。
俺らと一緒に楽しむか?」



「下品だな…怪我したくなかったら消えろっつってんだよ。」

丸くて大きな綺麗な目を細くして
彼、誠は男達にそう告げた

男達が誠に掴みかかろうとする──…
ガッ!!!!

「っー…!!」

次の瞬間私が見たのは、両腕を後ろに回され痛みに歪んだ顔の男

「怪我したくなかったら消えろって、言ったよな?」

「くっ…男オンナが!」
捨て台詞と共に男達は去っていった
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