今日から私は彼の同居人
「テーブルはもともと家にあったものでちょっと傷んでるけど、ベッドは新調したからきっと寝心地いいよ。布団カバーは家のだからダサくて申し訳ないけど」


「ううん、全然!急だったのに用意してくれてありがとう」


「良かった。じゃあ家の中を案内しておこうか」


彼は私の荷物を置いて他の部屋を案内してくれた。


階段を上って正面の部屋が彼の部屋で、私の部屋より少し広いようだった。


もうひとつの部屋は今は物置になっている。


階段を下りて左手にリビングとダイニングキッチン、右手にはトイレと脱衣所、お風呂場がある。


「うん、僕の家はざっとこんなもんだ。何か質問は?」


「どうしてひとりなのに一戸建てに住んでるの?」


「うん、いい質問だね。実はこの家は僕の家ではないんだ。親の借家でね。長いこと借り手がいなかったもんだから、今は僕が安く借りているんだ。ここから職場も近いしね」


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