青いバラ
1


暑い、暑い、暑い。

痛い、頭が痛い。

苦しい。

カーテンの隙間から除く太陽が酷く鬱陶しい。

吐きそうだ。

あたしが熱いのか、外が暑いのか。

もう良くわからない。

ただひたすら、苦しい中で、頭痛と戦っている気がする。

ふと、耳をすませば、コンコンコンと縞板の階段を上る音。

すぐに部屋に入ってきた足音は、すぐそばで止まって、

「大丈夫か?」

と声をかける。

安心した。

全てから開放される気がして、そのまま眠りについた。
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop