私の初恋
小林兄弟
沙希と里香は、次の日に初めて知った事があった…
翌日、学校では陸人君がカッコイイという話で盛り上がり、アイドルでもないのに、沢山のファンが出来ていた。
本人は、構わず私たちの教室に来た。
「沙希ちゃん!里香ちゃん! 」
「陸人君!」
「陸人君が好きっていう人たくさんいるんだね!」
「そうらしいね!」
「気にしないの?」
「全然…僕には好きな人しか見てないから!」
「一途だね~!」
「あ…そういえば、海人先輩って彼女いるの?」
「え…兄貴?」
「え…里香って海人先輩の事…」
「違うって!気になっただけ!」
「いないと思うよ!」
「そうなんだ…分かった!ありがとう!」
「じゃあそろそろ行くな!」
「うん!」
「じゃあね!」
陸人君は教室に戻って行った。
「沙希!良かったね!海人先輩彼女いないって!好きならなるべく早く先輩のとこ行きな!うちも付いて行ってあげるから!」
「ありがとう……
里香は良いの?」
「うん…私はいいや!」
「里香…」
「それに、なんか、沙希の恋見ていると、面白いから!」
「里香…
面白いってどういう事?」
「ごめんごめん…」
「もう…」
「でも、ありがとう!
沙希が行こうって言わなかったら、海人先輩に会えなかった…」
「こちらこそありがとう!沙希が居なかったら、陸人君にも会えてなかったから…」
「確かにね…」
「まぁ、そういう意味ではお互い様だね!」
「だね!」
その日の放課後、里香と2人であのカフェに行った。
「いつ先輩の所行く?」
「いつが良いのかな?」
「う~ん…」
「忙しそうだもんね…」
「でも早い方が良いと思う…」
「ふられたらふられたで、諦め付くし…」
「分かった…じゃあ明日行く…」
「よし!決まり!」
「じゃあ昼休みね!」
「うん!絶対一緒に来てね?」
「行かないわけないじゃん(笑)」
「里香…」
「じゃあ、今日は帰るか!」
「うん!」
明日…人生初の告白か…頑張ろう!