唇に想いを乗せて【完】

思わず自分の気持ちを、唇にのせて…。

伝えてしまった。

あなたが驚いた顔をした。

「…なにしてんの?」

まぁ、そうなるよね…。

「ごめん…」

言うしかない…。

言わなきゃ!

「知らないと思うけど、ずっと…」

目をあわせて言った。

「好きだった…」

「え…」

驚いた表情をしていた。

けれどすぐにその表情は曇った…。

「ごめん…」

「知ってる…。知ってるよ


だって好きな人の好きな人ぐらいわかるよ。

私は知ってるよ。

あなたの好きな人が私の親友だってことを…。


< 13 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop