また会える日まで。
*第一章*

幼なじみ


「なぁ」


「…」


「なぁって」


「…」


「なぁってば!おい聞こえてんだろ㮈月!」


ガタガタッと大きな音を立てて、彼は椅子から立ち上がった。



「うるさいヒロくん」


「㮈月が無視するからだろ!」


「ヒロくんがあたしに無視されるようなことしたんじゃん」


「俺が何したって言うんだよ!」



放課後の教室の隅で、騒ぐヒロくんとあたしに向けられるクラスメイトの視線。


まるで、また始まったとでも言うかのような、呆れたようなそんな目。
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