また会える日まで。


「隠すわけじゃないけど。ほら、なんか照れくさいじゃん?俺ら今までこんな話あんまりしなかったし」



「まぁ…」



「言える時がきたら、㮈月に一番に教えてやるよ。まだ誰にも言ってねぇから」



「ほんと?約束だからね?」



「おう」



にっと悪戯っぽく口角を上げるヒロくんと指切りげんまんを交わす。



「ねぇ」


アイスを食べる手を止めて、名前を呼ぶ。


すると首を傾げてあたしを見るヒロくん。



「いつもありがと。…大好きだよ」



「なんだよ急に」



「なんか言いたくなった」



「…俺も大好きだよ」


二人顔を見合わせて、笑う。


幼なじみと過ごすこんな時間が、あたしは大好きだったりする。



「ほら、アイス早く食えよ」



「あ、ほんとだ」



「お前トリプルとか絶対太るからな」



「うるさい。あたしは太んないの」



「はっ、どうだか」



やっぱりあたしには、ヒロくんはいなくちゃならない、大切な大切な存在なんだ。



…ふと、そんなことを思った。
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