また会える日まで。


「幼なじみ利用するとか最悪。なんなら警察に突き出してやってもいいんだよ?」


ここだけ周りに聞こえるよう大きな声を出す。



「…」


ようやく黙りこくったヒロくん…生まれた時からずっと一緒にいる幼なじみに、ふんっと鼻を鳴らす。



「ヒロくんなんか大嫌いだからね」


彼の耳元でそう止めを刺した瞬間、彼は慌てて、表情を一変させた。


「わかったわかった!俺が悪かった。ごめん㮈月」



「サーティワンでトリプルね」


そう言ってあたしはにっこりと笑った。
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