SHE IS MINE(2014年七夕短編)
雑誌を一通り読み終えパタンと閉じると、タイミングを見計ったかのようにメールが飛んできた。
《織賀~! 誕生日プレゼント、何欲しい? 奮発するよ!》
クラスメイトの江崎純一からだった。
そうか、今日は4日だから、3日後の7月7日は誕生日か。
何欲しいかって聞かれるのが一番困るんだよな~。
欲しいものはだいたいバイト代でどうにかなるし、あんまり高いものは友達にはお願いできないし…。
《純一にしては気がきくじゃん。じゃあ、アイスでもおごってよ(^-^)》
そう返信するとすぐに純一からメールがきた。
《えー( ̄~ ̄;)じゃあじゃあ! 一緒にプレゼント選んでよ》
純一の表情が目に浮かんだ。
甘いの苦手だもんね、純一。