SHE IS MINE(2014年七夕短編)


「なんでそんなに知ってんの? ふたりとも…」


朝からびっくりだよ。


心臓に悪いって、んもう。


「知ってるもなにも、穂積(ほづみ)さんがこっちにいたときはかなり仲良くしてたじゃない。もしかして織賀、覚えてないの?」


「お母さん、覚えてるもなにもないわよ。うちと仲良くしてたのは織賀が4歳の頃まででしょ」


お姉ちゃんがお母さんにあきれたように言ったけど、わたしはふたりについていけない。


わたしを置いて話を進めないでよ~っ!


お母さんは「それもそうね」なんかと言っちゃって、わけのわからない納得をしてるし。


「星司くんがどうかしたの?」


「えっ!? う、ううん、なんでもないよ~」


ちょっと挙動不審すぎたかな。


でも詮索されたら嫌だもん。


こうなったら今日の放課後はR大学に行って、本人に会うしかない!


─────
──


< 24 / 61 >

この作品をシェア

pagetop