SHE IS MINE(2014年七夕短編)
「なんでそんなに知ってんの? ふたりとも…」
朝からびっくりだよ。
心臓に悪いって、んもう。
「知ってるもなにも、穂積(ほづみ)さんがこっちにいたときはかなり仲良くしてたじゃない。もしかして織賀、覚えてないの?」
「お母さん、覚えてるもなにもないわよ。うちと仲良くしてたのは織賀が4歳の頃まででしょ」
お姉ちゃんがお母さんにあきれたように言ったけど、わたしはふたりについていけない。
わたしを置いて話を進めないでよ~っ!
お母さんは「それもそうね」なんかと言っちゃって、わけのわからない納得をしてるし。
「星司くんがどうかしたの?」
「えっ!? う、ううん、なんでもないよ~」
ちょっと挙動不審すぎたかな。
でも詮索されたら嫌だもん。
こうなったら今日の放課後はR大学に行って、本人に会うしかない!
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