SHE IS MINE(2014年七夕短編)
む。
確かに。
しかし、いくらなんでもタイミングが良すぎない?
わたしが念じた瞬間に星司お兄ちゃんが来てくれるなんて。
「で。織賀ちゃんは何でここに?」
「あー、えと、色々聞きたいことがあって…」
「わざわざ僕に会いにきてくれたの!? もしかして思い出した?」
「まー、そんな感じです。あっ、これ!」
わたしはリュックから昨日見つけた封筒を取りだし、星司お兄ちゃんに渡した。
「…開けていいの?」
「どうぞ」
「プハッ」
封筒の中身を見た星司お兄ちゃんはふき出した。
ふき出す姿さえ美しいわ。
純一が同じことしてもこうは思わないよ。思うわけないよ、うん。
ふき出したりなんかしたら、「汚い!」って怒ってるよ。