SHE IS MINE(2014年七夕短編)
「どーもーっ! 星司と友達やってる吉田ワタルです! 織賀ちゃん、星司の幼なじみなんだね。ついに星司にも彼女ができたのかと思ってびっくりしたよ」
「ついに?」
「そうそう。コイツ、こんなきれいな顔してんのに彼女作らないで有名でね~」
なんと…!
彼女を作らない?
“彼女がいない”じゃなくて、“彼女を作らない”ってところがまた美青年らしいというか。
容姿的には、女に不自由しない…、女がわんさか言い寄ってくるようなイメージがあるけど、意外と硬派なのね。
「言っただろ、ずっと好きな子がいるって」
この美青年にも落とせない女性がいるのか…!
美青年に口説かれても揺るがない、難攻不落な女性…。素敵だ!
「織賀ちゃんも星司に言ってやってよ。彼女作ってキャンパスライフを楽しもうぜって」