SHE IS MINE(2014年七夕短編)


「星司お兄ちゃん…?」


ヤバいって、これは!


きれいな顔しといて結構がっちりしたカラダしてるし。


腕も華奢なようで、そんなことないし。


地味に息が首にかかってるし。


「早く思い出して、話を進めてよ」


優しい声で、そう彼は囁く。


わたしにはもう『話ってなんぞや』と突っ込む余裕はなかった。


顔が、というか体全体がポッポと火照るのがよくわかった。


体温の急上昇は体に悪いです。


星司お兄ちゃんと触れている部分に血液が集まる感覚が変。変、変、変、変!


「星司お兄ちゃ…」


ダメだよ。


寝不足なんだよわたし、あなたのせいで。


あなたの熱い抱擁は殺人級です…。


それでは、わたしはあなたの腕の中で意識を手放してしまおうと思います。


サヨナラ…。


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