SHE IS MINE(2014年七夕短編)
「さー! 何欲しいか決めた?」
「決まってないデス…」
純一のせいでね。
あなたがあんなことするから、わたしの頭はショート寸前でしたわよ。
男に対しての免疫がとことんないなんて、健気でかわいいでしょ?
こんな女、誰にウケるんだかわからないけど。
「なー、ここ入ろうぜ!」
いきなり声をあげたかと思うと純一はわたしの手を握り、店に入っていった。
…アクセサリー、ショップ?
店員のお姉さんがきらびやかに着飾り、ダンスミュージックがBGMで流れるおしゃれな雰囲気のアクセサリーショップ。
わたしのバイト代はだいたい好きなアーティストのCDやライブに消えていくから、こんなお店に来たのは実は久しぶりだったりするのだ。
「やっぱ女子はこーゆーのでしょ」