SHE IS MINE(2014年七夕短編)


「色々想像しちゃってるみたいだけどここ、僕の家だから」


「へ…」


い、家?

そういえばちゃんと見たら、テレビドラマとかででよく見る単身者用のアパートだ。


よかった…、ヤクザのアジトじゃなくて。


乱暴されなくて済むんだね。


星司お兄ちゃんの家に上がると彼の部屋に通された。


「適当に座って待ってて」と指示されたんだけど部屋を見渡して目に入ったわた本棚にわたしは釘付けになった。


本棚には難しそうな本がズラリ。


明らかに理系ジャンルの本を見て、大学で使っているものなのかなって思ったり。


「ん? これなんだろう…」


几帳面に並べられた本の中に、明らかに異質なものが。


本と本の間に、乱雑にビニール袋が突っ込んであるのだ。


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