Shining Moon&Star's 完結
あたしは、真っ直ぐに徹平の顔を見る。


「今すぐに。とは言わない。だけど、、、徹平?」


あたしの言葉に、徹平はこちらを見る。


「いつかは、、、秋に、徹平が話してあげてよ?徹平の口から、全てを話してあげて」


あたしは徹平の肩を、ポンッと叩く。


「徹平が、前に進む為にも」

「、、、俺が、進むため?」


あたしの言葉を聞き返してきた徹平に、頷く。


「徹平は、秋の為に生きてるわけじゃない。徹平の人生は、徹平自身のモノ。だから、自分の人生にいい訳も嘘も必要ない」


響月に言われた言葉を、今度はあたしが徹平に言う。


「いい訳や嘘を並べても、その先には、、、何もなかった」


それは、あたしが1番わかってる。

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