Shining Moon&Star's 完結
覚悟と、別の道。そして、約束の日
準備室に着き、ドアを開ける。


星夜はあたしが部屋の中に入って来たことに、まだ気付いて居ない。


だから、、、


「ここの階、外部の人間は立ち入り禁止なんだけど」


そう、後ろから声を掛けた。


「すいま、、、って、雫月かよ」


振り返りながら、そう言い、あたしの顔を見て、フッと優しい笑顔を溢す。


「あたしも、一応ここの教師なんですけど」


そんな言葉を口にしながらも、あたしは星夜のことを追い出す気は無かった。


「そうだったな、白戸先生?」


星夜は冗談っぽく、言う。


いや、冗談じゃなくて、あたしは本当にここの教師だし。

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