Shining Moon&Star's 完結
星夜は行き先も告げず、ただ歩く。


星夜はあたしのことを気に掛けているのか、歩幅をあたしに合わせてくれている。


「何も、心配すんな」


星夜は、歩みを止めることなく言う。


「、、、ぅん?」

「俺が今、大事なのは雫月だけだから、、、」


星夜は急に立ち止まり、振り向く。


「だから、、、信じてくれないか?」


その言葉が、いろんな意味に聞こえてくる。


暁夜の前では「わかった」なんて、言っていたけど、、、


星夜は星夜なりに、動こうとしているというのだろう。


そんな星夜のことを、、、


あたしが、止めることなんて、、、出来ない。


「、、、なら、あたしの約束も守って」


そう、星夜に言う。

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