Shining Moon&Star's 完結
行き交う人たちの中、立ち止まるあたし達3人のことを見て、チラチラと様子を伺う。


「雫、、、」

「あんた、まだ星夜と一緒に居るの!?」


星夜の言葉を遮り、有紗があたしに苛立ったような声を向ける。


そして有紗は、あたしの元へと歩みを進めてくる。


それに、後ずさりしそうになる。


あたしはそんな自分の足たちに「逃げるな!」と、命令する。


__ガシッ__


「ねぇ!なんで、あんたはあたしの邪魔ばっかりするの?」


有紗はあたしの肩を掴み、涙を流しながら訴えて来る。


あたしは、いつ?有紗の邪魔をしたのだろうか?


あたしには、身に覚えがない。


「みんな、あんたのことばっかり!あんたなんか、居なければ良かったのに!!」

「有紗!!」


星夜が、有紗のことを止める。

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