Shining Moon&Star's 完結
「人のことを、良いか悪いかでしか見れないあなたは、可哀想な人間だと思う」


あたしはそんな言葉を、有紗に向ける。


「別にあたしが、悪者でも構わない。それで、あなたの気が済むなら、、、」


そんなことで、あたしも星夜も片付けられなかったから、、、


仕方なかったって、思えなかったから、、、


自分たちのことを否定して、責め続けて生きてきた。


「済まない、わよ。あたしは、、、星夜が欲しいの。星夜が居なきゃ、、、ダメ、なの」


さっきまで、強気だった有紗が、、、


急に弱々しく、今にも消え入りそうな声で言う。


そして、その場に座り込む。


そんな有紗と視線を合わせるために、あたしもしゃがみ込む。

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