Shining Moon&Star's 完結
でも、あたしはその涙を隠すことをしなかった。


そんなことより、、、


どうしても、今の有紗に言いたいことがある。


「あたしの言葉なんて、聞きたくないかもしれないけど、、、お願い。響月の分も、、、生きて」


有紗は、響月の名前に瞳を揺らす。


「響月、くんって、、、」

「、、、響月は、もう居ねぇんだよ」


有紗の言葉に、星夜が言う。


有紗は、響月が死んだことも、、、知らなかった?


「そ、んな、、、」


やっぱり、有紗は響月の死を知らなかったんだ。


有紗が引き金だったけど、有紗が全て悪いわけじゃない。


だけど、、、悔しい。


あたしは、グッと下唇を噛み閉める。

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