Shining Moon&Star's 完結
あたしは、そんな響月の姿を、、、知らない。


「響月ね?死ぬ前に、、、電話くれたんだ」

「電話?」


あたしは、瑞輝さんの言葉に聞き返す。


「うん。凄い、、、苦しそうだった」


その時の様子を鮮明に覚えているのか、瑞輝さんは顔を歪ませる。


「だから、あたし「大丈夫?」って、聞いたの。だけど、響月は「大丈夫だ」って。それで「瑞輝は何があっても、大丈夫だよな?」って、、そんなこと、聞いて来たの」


それは、響月が、、、


最後まで、瑞輝さんのことを心配してたからだ。


残される、瑞輝さんのことを、、、


だから、、、


響月は、瑞輝さんに聞いたんだ。


きっと、瑞輝さんなら響月が求めている言葉をくれると思って、、、


「それで、瑞輝さんは「大丈夫」って、答えたんですか?」

「うん。それが、、、響月が待ってる言葉だと、思ったから」


、、、やっぱり。

< 247 / 295 >

この作品をシェア

pagetop