Shining Moon&Star's 完結
「星夜?」


あたしは、そんな星夜に尋ねる。


星夜に手を掴まれているから、あたし、、、帰れないんですけど。


「雫月。好きだよ」


星夜は、あたしに、、、そんな甘い、愛の言葉を囁く。


「、、、どうしたの?急に」

「ちゃんと、言いたかった。少しでも、雫月にわかって欲しいから」


、、、何を?


星夜は立ち上がり、何かを取り出す。


そして、左手の薬指にヒヤッとした冷たいモノが触れる。


あたしはそれを見て、目を見開く。


「、、、星夜。これ」


あたしの言葉に、星夜は笑顔を溢す。


「雫月が作った約束を、、、俺が、形にしてみた」


形に、、、か。

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