Shining Moon&Star's 完結
「そう、カッカしないでさ」


翔平があたしにお菓子を差し出しながら、言う。


いや、イラナイし。


そう思いながらも、お菓子を受け取る。


「翔平。お菓子持って来ても良いけど、補習の時間は出さないで」

「考えとく」


なんて答え、翔平も席に着く。


「それと、君ら補習で学校に来てるんだから、私服で学校に来るな」


どんな時でも、学校に入る時は制服でしょう。


「取り合えず、始めねぇ」


秋が言う。


誰のせいで、補習が押したと思ってんだよ。


でも、これ以上時間を無駄にするわけにもいかず、あたしは彼らに今日の課題プリントを渡した。


そして、あたしも教室で出来る仕事に取り掛かった。

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