Shining Moon&Star's 完結
少し歩き、近くのホテルに荷物を預けた。


そして、すぐにまたホテルを出て、歩き出す。


「あんまり、人が居ないね」


さっきから、あまり人と擦れ違わない。


「住んでる所に比べて、ここは田舎だからな」


そう、なんだ。


「こうやって雫月と手繋いで、歩くことなんか今までなかったよな」


あたしは繋がれている、手を眺めた。


そう言われれば、今まで1度もなかった。


学生だった時は、ほとんど星夜のバイクの後ろに乗っていた。


社会人になった今、星夜と何処かに行くこともなかった。


それに近くのコンビニやスーパーに行くにしても、ほとんどが車。


それが楽だし、別に不服があるわけじゃない。

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