fine true happiness


もう 会いたくなかった
なのに どうして
運命って
会わせたりするの!


惨めになるだけだ。


雅人たちが帰って
ちょうど お客様も 誰も居なくなったので
今日は早目にお店を閉めた。


こんな夜は…辛くて辛くて…


あたしは 舜さんに
電話を掛けてしまった。


「もしもし 今いいですか?」


「大丈夫ですよ」


・・・敬語だ。
イコール 家。


バカ!掛けてどうするのよ。


すると 横から女の人の声がした。


『あれ?誰~?』


『ああ…会社の人』


奥さんだ。


会社の人ね。
誤魔化してる。


あたしは慌てて 電話を切った。


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