fine true happiness


「何かって?」


「菓子以外なものが
あったかどうか?」


「無かったよ~」


あたしは 嘘をついた。


「おかしいなぁ~どこいったかな?」


「大事なものなの?」


「うん かなりね」


かなり…だって…。
そうだよね
愛する奥さんにあげるものだもん。


「そっかぉー!大切な物を何処やったか分からないなんて 舜さんらしくないね」


「だな ホテルにでも 忘れたかな?
それか 飛行機か…地下鉄か…
分かんないなぁ~
まぁ そこにないなら いいや」


あたしのもとにないなら いいって・・・
あたしに 見られなかったらいいってこと?


今さら言えなくなっちゃった
あたしが 持ってるって!


「じゃあな
ありがと お休み」




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